警察官・消防官になるには?採用試験の形式と日程
警察官は都道府県の警察(東京都は警視庁)が、消防官は市町村の消防本部と東京消防庁が、それぞれ採用試験を行います。大学卒業程度の試験は、教養試験(またはSPI(Synthetic Personality Inventory)などの適性検査)・論文・面接に加えて、体力検査と身体検査があります。
まず、結論
結局、どうすればいい?
働きたい都道府県の警察か、市町村の消防本部を決めて、その年度の採用試験の案内を確認します。 警視庁と東京消防庁の大学卒業程度の試験(Ⅰ類)は、専門試験(憲法・民法・経済学など、大学の専門の科目にあたる試験)がありません。 教養試験(数学・国語のような基礎の力と、社会・理科などの一般常識の試験)と論文を勉強し、体力検査に向けて体を鍛えます。
体力検査・身体検査とは?
体力検査は、腕立て伏せ・上体起こし・反復横跳びなどの種目で、仕事に必要な体力があるかをみる検査です。 身体検査は、視力・聴力・病気の有無などが、仕事に支障がないかをみる検査です。 視力は、警視庁では裸眼で両眼とも0.6以上か、矯正(眼鏡・コンタクトレンズ)で両眼とも1.0以上が基準です。
年に何回受験できる?
令和8年度の警視庁の警察官Ⅰ類は、第1次試験(最初に行う試験。主に筆記試験)が1月11日(日)・3月8日(日)・9月6日(日)の3回でした。 東京消防庁の消防官Ⅰ類は、4月26日(日)と9月6日(日)の2回でした。 9月6日(日)は、警視庁と東京消防庁の試験日が同じでした。
警視庁(警察官Ⅰ類)
Ⅰ類は大学卒業程度の区分で、平成3年4月2日以降に生まれて大学を卒業した人(卒業見込みを含む)と、平成3年4月2日から平成17年4月1日までに生まれた、大学卒業程度の学力のある人が受験できます。 第1次試験の筆記試験は、申し込みのときに、教養試験かSPI3(SPIの版の1つ)を選びます。 教養試験は五肢択一式(5つの選択肢から1つを選ぶ形式)の30題で、1時間10分です。文章理解・判断推理・数的処理・資料解釈・図形判断と、社会科学・国語・英語・時事問題から出題されます。 SPI3は択一式の70題で、1時間10分です。 論(作)文は1題で、1時間です。 第1次試験では、資格経歴等の評定もあります。柔道・剣道の段や、実用英語技能検定(英検)2級以上などの資格、全国大会の出場経験などを、申し込みのときに申請すると評価されます。 第2次試験は、面接・身体検査・体力検査・適性検査です。体力検査の種目は、腕立て伏せ・バーピーテスト(しゃがんで手をつき、脚を後ろに伸ばして戻し、立つ動作をくり返す運動)・上体起こし・反復横跳びです。 1月の試験は前倒しの試験で、21歳(大学3年生にあたる年齢)から受験でき、筆記試験はSPI3と論文でした。 警視庁の警察官を志望する人が地元で受験できるように、1道17県で共同試験も行います。 採用されると、警察学校(全寮制)でⅠ類は6か月の研修を受けてから、警察署に配属されます。 出典:警視庁「警察官(Ⅰ・Ⅲ類)」「令和8年度 警視庁警察官採用試験案内」「令和8年度 試験日程」
東京消防庁(消防官Ⅰ類)
Ⅰ類は、1991年4月2日から2005年4月1日までに生まれた人が、学歴にかかわらず受験できます。2005年4月2日以降に生まれた人も、大学を卒業(卒業見込みを含む)していれば受験できます。 Ⅰ類には「教養試験方式」と「適性検査方式」があり、適性検査方式は1回目だけです。 教養試験方式の第1次試験は、教養試験・論文試験・性格検査です。 教養試験は五肢択一式の40題(知能分野27題、知識分野13題)で、2時間です。 論文試験は1題で、600字以上800字程度を1時間で書きます。 適性検査方式の第1次試験は、教養試験のかわりにSPI3です。テストセンター(全国の会場か自宅などのパソコンで受ける方式)で、令和8年度は4月3日から4月23日までの間に受験しました。 どちらの方式も、資格や、スポーツ・音楽の経歴を評価する資格・経歴評定があります。 第2次試験は、身体・体力検査と個人面接です。 体力検査の種目は、1km走・反復横とび・上体起こし・立ち幅とび・長座体前屈・握力・腕立て伏せです。 視力の基準は、矯正視力を含めて両眼で0.7以上、かつ片眼でそれぞれ0.3以上です。裸眼視力の制限はありません。 令和8年度の1回目は、第1次試験が4月26日(日)で、東京・大阪・福岡で行いました。最終合格の発表は6月30日(火)でした。 2回目は、第1次試験が9月6日(日)で、東京で行いました。 出典:東京消防庁「[令和8年度 消防官採用試験案内(専門系・Ⅰ類)](https://tfd-saiyo.jp/assets/pdf/tfd_recruit_guide_senmon_1rui_r8.pdf)」「[多様な試験制度](https://tfd-saiyo.jp/recruiting/info/)」
ほかの道府県・市町村
試験の区分の名前・科目・体力検査の種目・日程は、道府県の警察と市町村の消防本部ごとに違います。 教養試験のかわりにSPIなどの適性検査で受験できるか、年に何回受験できるかも、試験の案内で確認してください。 試験を行う組織が違えば、第1次試験の日が重ならない限り併願(複数の試験を受験すること)できます。警察官・消防官の試験と、都道府県・市役所の事務の試験の併願も同じです。
勉強を始める
筆記試験の中心は、教養試験と論文です。教養試験の出題の分野は、教養試験・専門試験はどんな試験?で説明しています。 警察官向けの講座は警察官向けの講座の一覧、消防官向けの講座は消防官向けの講座の一覧で探せます。 教養試験・SPIの対策をするコースは、教養のみ・SPI(市役所)向けのコースで予備校ごとに比較できます。 論文の本は、公務員試験の論文の本で比較できます。 志望する仕事と地域から試験と講座を絞るなら、志望から試験と講座を絞るで質問に順に答えてください。
